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写真判定装置の歴史

現在の陸上競技運営に欠かす事が出来なくなった「写真判定装置」。
この歴史は古く、昭和39年東京オリンピックにおいて初めて使用されました。
当時のタイプは、35mmの白黒ロールフィルムで撮影し、暗室で現像処理を人の手によ り行い、処理されたネガをスライド映写機で拡大し、判定するといった方式でした。

ACCUTRACK

その後35mmの白黒ロールフィルムをポラロイドフィルムに置き換えて処理時間を大きく短縮し、さらに処理を誰にでも行えるようにしたポラロイド式のアキュトラック(USA)が昭和54年から採用されました。
また、現在の電子式スリットカメラの原型となる旧ゴールコーダーの、フィルムを使用せず、ICメモリーによる画像処理方式も同年から採用されました。

ニシ式写真判定装置ニシ式写真判定装置

その後昭和58年にポラロイドフィルムを2本使用する事で多くの選手の撮影が可 能になったニシ式写真判定装置が採用され、昭和61年には35mmの白黒ロールフ ィルムを使用し、現像処理を自動化した自動現像タイプのOMEGA OPS-2(スイス)が、販売され暗室が不要となりました。
そして平成元年には、従来の写真判定装置の概念を一新する画期的な写真判定装置 「電子式スリットカメラ」(MF100)が、世界に先駆けニシ・スポーツにて開発さ れ、世界の陸上競技計測システムの歴史を大きく変える事になりました。

OPS-2OMEGA OPS-2

MF100

MF500

その後平成7年に電子式スリットカメラのカラータイプ(MF500)が開発され、 平成9年にはコンピュ−ターによる画像処理を利用したタイプ(MF700)への新 化を遂げ、現在に至っております。
現在全国約230箇所の競技場に写真判定装置が設置されています。

MF700

現在の写真判定装置は、1/1000秒まで計測しており、それを1/100秒に切り上げて表示しています。2006年5月頃にあった「世界新記録」か「世界タイ記録」となっ た一因かもしれません?
写真判定装置は、陸上競技以外のスポーツでも採用されており、「ボート」「ショート トラック」「自転車競技」また「競馬」「競輪」「競艇」などの公共ギャンブルでも使 用されています。

写真判定の記録とフィニッシュタイマーの速報

フィニッシュ地点にセットされているフィニッシュタイマー、これはラップタイムや フィニッシュした時の参考タイム、写真判定で判定された正式タイムなどを表示しま す。 ここで、選手がフィニッシュした瞬間に止まる(参考タイム)と写真判定装置で判定 された正式タイムとでは、多少(1/100〜2/100秒程度)の差が発生する事があります。 これは、フィニッシュタイマーのタイムストップは、フィニッシュライン両側に置か れているビーム(光電管)を選手が通過した瞬間であり、バトンで切っても、手で切 ってもストップします。 一方、写真判定装置は、選手の全体映像が再生されており、陸上競技のルールである トルソーが通過した瞬間で判定します。従って、フィニッシュのスタイルによって、 トルソーと手の先やバトン等との差が出ることになります。これがフィニッシュタイ マーの参考タイムと写真判定装置の正式タイムとの差の理由です。